いもうととお頭をはこんだ、
ぴかぴかのひかりのつぶは、
ぎんいろにかがやく、
ちいさなさかなのむれだったのです。
さかなたちにたすけられたとしったお頭は、
つぎのひから、まるでやさしく、
まじめなひとなりました。
たからぶねのようなぎょせんをうりはらい、
いぜんとおんなじ、ちいさなぎょせんをてにいれ、
てぬぐいのちちおやとも、
むぎわらのしょうねんとも、
ほかの漁師たちともきょうりょくして
いっしょうけんめいに漁にせいをだしました。
もちろん、きりつもすっかりまもっています。
そんなようすをじっとみまもっていた、
ことりさんとうさぎさんとエシカルン。
3にんは、
くるくるとよろこびのダンスをはじめました。
ピルピル、ピルピル、てをつなごう。
ピルルン、ピルルン、みんないっしょにわになろう。
ことりさんのおうたにあわせて、
うさぎさんのおみみがぴくんぴくんと
リズムにうごくと、
エシカルンはそれにあわせててびょうしをしました。
さて、そのごのうみはどうなったかというと。
おおきいのやちいさいの。ちゅうぐらいの。
かぞえきれないほどのおさかなたちであふれる、
たくさんのいきもののほうこになりました。