ぎんいろをしたぴかぴかのはたおりのきかいと、
ワンピースがすきなだけつくれるほどの、
どっさりの糸。
サンタさんは、このふゆ、
せかいでいちばんしあわせで、
いちばんすてきなプレゼントを、
姉妹によういしていたのです。
ふたりは目をかがやかせながら、はなしをしました。
あしたからまた、
いっぱいのようふくをつくりましょう。
こどもたちには、
ぎんぎつねもほしがるようなコートや、
えりまきをね。
おばあさんには、
あなぐまがとうみんからめざめるような、
かたかけもね。
あたたかくなるまでに、
てんとうむしやもんしろちょうが
うっとりしそうなワンピースもよ。そんなふたりのはなしをたのしそうにきいていた、
エシカルンとうさぎさん、そしてことりさん。
さむさなんてなんのその。
3にんはじょうずにスキップをしながら
よろこびのダンスをはじめました。
タッタカ、タッタカ、てをつなごう、
タッタカタンタン、みんないっしょにわになろう。
うさぎさんがぴょんぴょんととびはねると、
じめんにねむっていたゆきの精たちも
いっせいにめざめ、
エシカルンやことりさんのてびょうしにのって、
きらきらとあたりをまいおどりました。
それからしばらくのあいだ、
くる日もくる日もむちゅうで
はたおりのきかいをうごかしていた姉妹。
やがて、
はるをつげるようにマーケットにならべられた、
ふたりのかわいらしいようふくは、
とおいところからもたくさんのひとが買いにきました。
火事で燃えてしまった
はたおりのこうじょうがたてなおされ、
たくさんのひとたちがはたらけるようになるのも、
きっと、もう、まもなくです。