あしたのせかいをたびするおはなし ことりとうさぎとエシカルン


39 ものをたいせつにするマーケット

こんにちは。
ここで、なにをしているんですか?

エシカルンは、
にんげんのひとりにはなしかけてみました。
じめんにひろげたぬのの上に、
たくさんのしょっきをならべて、
その1まい1まいをとてもたいせつなふうに
みがいていたおんなのひとです。

エシカルンたちがちかづくと、
おんなのひとは
とてもぬくぬくとしたえがおをしました。

きょうは、月に1かいのマーケットの日。
マーケットの日は、みんながじゆうに、
すきなものをここにもってきてうっているのよ。

ここのまちでは、
すんでいるひとたちはみんな、
ものをとてもながもちにしているの。
ようふくも、かぐも、しょっきも、
じぶんたちがつかわなくなったらといって
すててしまうのではなくて、
こうやって、
つぎのひとにつかってもらうために、
めいめいできんがくをつけて、
うっているんです。おんなのひとのせつめいを
きいたエシカルンは、
もう1どしょっきをみて、
なんだかうれしくなりました。
はしっこが欠けていたり、
きれいなもようがうすくなったりしていても、
しょっきたちはちっともはずかしげではなく、
とてもどうどうとならんでいたからです。

エシカルンは、
にんげんはいいものだとおもいました。
うさぎさんとことりさんは、
おんなのひとのしょっきみがきの
かせいをはじめました。

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