バリバリ、バリバリ!
ガガーン、ガガーン!
このよのものとはおもえないような
おとをたてながら、木をたおしていくきかいと、
それをあやつるにんげんたち。
ちがうよ。ちがうよ。こんなんじゃないよ。
にんげんは、ほんとうはすばらしくて、
やさしくて、とってもすてきなはずなんだ。
エシカルンのつぶやきにうなずきながら、
おこったようすのことりさんは、
ありったけのちからで
さゆうのはねをぶるんぶるんと
ふるわせるのでした。
かなしいきもちをまんたんにした
うさぎさんは、
ながいおみみをぴんとつったてるのでした。
ふくろうのおじいさんは、
わがものがおで森を
はかいしていくにんげんにむかって、
こえをあげます。
いちどこわされた森が、
またもとのすがたにもどるまで、
なんねんかかるかしっているのか!
しょくぶつや、むしや、どうぶつたちが、
いっしょうけんめいにいのちをもやして、
おひさまや、あめや、かぜや、つちと
手をとりあって、
この森はできているんだ!
けれどもにんげんには、
おじいさんのさけびなんてきこえないふうに、
わらいながらいいます。
ここには紙をつくる
おおきなこうじょうをたてるんだ。
そのげんりょうになる木が
たくさんあるからな。
はたしてかれらは、
エシカルンたちがであってきたのと
おなじにんげんなのでしょうか。
そのときです。どこからかかぜにのって、
ふしぎなこえがきこえてきたのです。
えしかるるるん、えしかるんるん。
えしかるるるん、えしかるんるん。
えしかるるるん、えしかるんるん。
えしかるるるん、えしかるんるん。