ふくろうのおじいさんは、エシカルンたちにようやく
みえるほどの、しげみのすきまにとまっています。
そうして、夜のようにくろくふかい目をまっすぐに
こちらにむけて、3にんにいいました。
お花がきえてしまった、森。
おさかなのけはいがなくなった、みずうみ。
なぜだかしりたいなら、
むこうがわにいってみてごらん。
おじいさんのゆっくりとしたひとこと、ひとことは
こだまとなって、しゅういのはっぱをゆらします。
「この森のおそとへ?」ことりさんは、
しろいつやつやなくびをつんとのばして、
せいが高くなるしぐさをしました。
「にんげんがすむところへ?」うさぎさんは、
マシマロのようなりょうてをお耳にあてて、
森のむこうのけはいをきこうとします。