あしたのせかいをたびするおはなし ことりとうさぎとエシカルン


5 森のむこうがわにはなにがある?

ふくろうのおじいさんは、エシカルンたちにようやく
みえるほどの、しげみのすきまにとまっています。

そうして、夜のようにくろくふかい目をまっすぐに
こちらにむけて、3にんにいいました。

お花がきえてしまった、森。
おさかなのけはいがなくなった、みずうみ。
なぜだかしりたいなら、
むこうがわにいってみてごらん。

おじいさんのゆっくりとしたひとこと、ひとことは
こだまとなって、しゅういのはっぱをゆらします。

「この森のおそとへ?」ことりさんは、
しろいつやつやなくびをつんとのばして、
せいが高くなるしぐさをしました。

「にんげんがすむところへ?」うさぎさんは、
マシマロのようなりょうてをお耳にあてて、
森のむこうのけはいをきこうとします。

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